ホームページ制作とマーケティング

マーケティング。

ここ最近、ウェブ制作においても必須のスキルのひとつです。

以前であれば、
コーディングとウェブデザインとSEOの3つでもよかったのですが、
ここ最近はSEOの手法がシンプルになり、
さらに一般的にノウハウが浸透したことにより
昔ほど、専門性の高いものではなくなりつつあります。

そこで、ウェブ制作者に求められるようになった能力のひとつが
マーケティングです。

 

 

 

そもそも昔から必要だったスキル

マーケティングはクライアントの抱える「課題」を明確化することができます。
デザインの根本的な意義が「課題解決」であれば
そもそもマーケティングは必要なスキルだったと言えます。

しかし、ウェブ制作の身につけるべきスキルや知識の範囲が広かったため、そこまで取得に手が回る人も少なかったと思います。

ただ、僕がウェブ制作の業界に足を踏み入れた10数年まえから「ブランディング」「マーケティング」の重要性を理解し勉強し取り入れている制作会社もありました。

また、アカデミックで体系的な知識はなくとも、感覚的にマーケティングやブランディングの考え方を実践しているセンスの高い人もいます。

個人的に、マーケティングを勉強するメリットは3つあります。

 

 

1.クライアントのために必要なマーケティング

ウェブサイトを作る時に、小中規模のクライアントであれば、経営者と直接打ち合わせをしながら進める形が多いと思います。
その際、ほとんどの場合、ターゲットやウェブサイトによって解決したい課題の話になります。
このとき、マーケティングの素養がなければ受身になり、クライアントの御用聞きで終わってしまいます。
マーケティングを勉強することで、積極的に課題解決の議論に参加しウェブという武器を使い、どのように課題を解決していくか話し合うことができます。

 

 

2.チームのために必要なマーケティング

ウェブ制作は時にチーム組んで仕事をします。
その中に、マーケターやコンサルタント、またマーケティングに強いクリエイターがいた場合、
打ち合わせは専門性の高い言葉のやりとりになることがあります。
PDCAやSWOT分析といった単語が飛び交った時にスムーズに理解し議論に参加するためにも
マーケティングの知識は必要だと思います。

 

 

3.自分のためのマーケティング

マーケティングは「売れる仕組み」を考える学問だと思います。
つまり、フリーランスの場合は、どのようにして小さな力大きなものを動かすか?を考えることに使えます。
・営業活動をせずに仕事を受注する
・時間あたりの利益の最大化
・時間あたりのクオリティの最大化
これらを実現するためにどうすればいいのか?
考えて、実践して、検証して、改善します。

そうすることで、フリーランス人生がより長く、豊かに続くことになると思います。

 

フリーランスのマーケティング活用例

まず、「仕事の受注が途切れない状態をつくる」という課題設定をします。
これは電話やメール営業や飛び込み営業といった営業コストをカットすることが目的です。

 

(1)半径300人程度の知り合いに「ウェブ制作をしている人」という認識を持ってもらう

最初、仕事の受注の大半は紹介です。
自分が思っているよりはるかに、周りの人はあなたがどんな仕事をしているかを知りません。
趣味の仲間、保育園の保護者会、SNSの知り合い。
人は平均して50人の親密な知り合いがいると言われています。
つまり300人に「ウェブサイトを作る人」と認識されれば300✕50=15000人の潜在的顧客層にリーチする可能性があります。

 

(2)様々なコミュニティに参加する

読書会、マーケティングの勉強会、フリーランスのコミュニティなど
自分が勉強したい分野のコミュニティにどんどん参加しましょう。
僕は最初、異業種交流会みたいのに何度か言ったんですが2時間くらいご飯も食べずにみんな名刺交換ばっかりして
「うーん何か虚しいなぁ」と思って行くのをやめました。
結局、仕事につながるのはある程度強い関係性であり、自分が勉強したい分野のコミュニティで仲間を増やしていくのがオススメです。

 

(3)常に三番目以内に入る

1と2の方法で「ウェブ制作をしている人」という認識を持つ人を増やしつつ、
次に行うべきことは、その人達が「ウェブ制作をしている人って誰かいたっけ?」と考えた時に三番目以内に相談される相手になることです。
そのためには2つの条件があります。

A.接触回数の多さ
広告の基本は単純接触の原理です。
シンプルに多く接触している人のほうが印象に残ります。
何度も放送されるCMや毎日見る駅前広告などの商品をいつの間にか買ってしまう人が多いように
「ウェブサイトを作っている人」という情報の接触回数が多ければ、その人はあなたを思い浮かべる可能性が高いと言えます。

B.「相談しやすい相手」であるという認識を持ってもらえること
いかにAの数を増やしたとしても、あなたが「相談しにくい人」という認識を持たれるとコンバージョンしません。
最終的にフリーランスを支えるのは「人柄」じゃないかなと僕は思います。
たくさんの人を手助けし、親切にふるまい、より良く生きてきた人にはたくさんの「相談」があつまります。

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