ホームページ制作はなくなるか?

ホームページ制作の世界に入って
早いもので10年近くが経とうとしています。
その中で色々な技術が流行っては廃れて、流行っては廃れてを繰り返しました。

僕が学生だった頃は
「FLASHの技術があればバリバリ稼げるぜ!」
って言われてましたが

その数年後にはFLASH自体ほとんどのサイトで表示されないという残酷な現実が待ってました。

そんな、残酷なウェブ制作業界で僕らが一番恐れている問題が今回のテーマ
「ホームページ制作はなくなるのか?」
です。

 

 

ホームページ制作がなくなる条件を考えてみる

まず、ホームページがなくなる条件について考えてみましょう。
ホームページを作るために行うことは大きく分けて3つです。

ホームページのデザイン
ホームページのコーディング&プログラミング
ホームページのディレクション

ひとつずつ考察していきましょう!

 

ホームページのデザインはなくなるか?

結論から言うと
「大部分が無くなる可能性が高い」
と思います。

デザインは家をつくることに例えると分かりやすいです。
設計士が設計をし大工さんが組み立てていく。
ウェブデザイナーはその工程を一人で行うことが多いです。

そのウェブデザイナーを脅かす存在が
「テンプレートデザイン」の存在です。

これは、すでに出来上がった建売住宅のようなもので
設計から組み立ての工程をすっとばして売ることができます。

「建売住宅なら作る必要があるじゃん!」

って思うかもしれませんが、
ホームページの世界の場合複製にかかるコストが限りなく0に近いので
一旦、建売(テンプレートデザイン)を作ってしまえば何度でも再販が可能です。

そこで、テンプレートデザインが大量に作られました。
が、いまでもウェブデザイナーは沢山いるし、フリーランサーもどんどん増えてます。
なぜでしょうか?

それは、テンプレートデザインの限界があったからです。
お客さんのヒアリングをして、写真や文章を用意し、デザインに落とし込む。
デザイナーの仕事は本来「課題解決」であり
レイアウトはその職能の一種でしかなかったということです。

しかし、テンプレートデザインのクオリティが上がるにつれて
「オペレーター」というレイアウトを中心に仕事をしていたウェブデザイナーの仕事は次第に減り始めています。

そして、その流れはこれから加速すると思います。
ウェブデザイナーが生き残るためには
デザイナーの本質的価値である
「デザイン思考」や「情報の整理」の能力を高める必要がありそうです。

 

 

ホームページのコーディングはなくなるか?

こちらもデザイン同様、
テンプレートサイトの充実により仕事のパイを奪われる可能性が高いと思います。

実際、ホームページ制作でフリーランスをしている若い世代は
ワードプレスのテンプレート、ノーコード、Wix、STUDIOといったサービスを使いホームページを提案している人が多くいます。

これらのサービスはコーディングやプログラミングのスキルや知識がなくても納品まで出来てしまう便利なものです。

しかし、弱点もあります。
これらのサービスはあくまで「車の運転ができる」というレベルであり
車が故障した時や、部品を変えたり改造する際にはコーディングや高度なプログラミングを行う必要が出てきます。

つまり、そうしたホームページの整備や改造に関しては
需要がなくならないと思います。

もしくは、テンプレートや既存サービスでは対応できないレベルの複雑なホームページの場合も該当するでしょう。

ただ、間違いなくコーディングするページの数の絶対数は減ると予想されるので
コーディングで食っていける人の数も相対的に減少すると考えられます。

 

 

ホームページのディレクションはなくなるか?

ホームページのディレクションは増えると予想しています。

理由としては、テンプレートや簡単なウェブサイト制作ツールが増えたとしても
クライアント側でホームページ制作を最後まで完結するのは困難だからです。

・ページの構成
・デザインの調整や簡単なビジュアル制作(テンプレートやサービス利用の場合)
・写真や原稿の準備とクオリティコントロール
・スケジュールと予算の調整
・ホームページ制作の運営と管理

自分ですべてやろうとすると
ざっと書き出すだけでもこういった要素をすべてクライアント側で行う必要が生まれます。
出来ないこともないと思いますが、慣れないタスクが多く、膨大な人的リソースが発生するので
ウェブディレクターに入ってもらった方が最終的にコストもクオリティも良い方向に向かうと考えられます。

現状は制作費用がかさむことで、デザイナーやコーダーがディレクションを兼ねることも多くありますが
テンプレートやウェブサイト制作サービスが主流になった場合、抑えたコストでディレクターの需要があがると考えられます。

 

 

ホームページ制作者の生き残り方

次はこれからの時代、
僕らホームページ制作者がどのように需要のある仕事へシフトチェンジすべきかを考察していきたいと思います。

 

専門特化で突き抜ける

中途半端なスキルではホームページ制作のコモディティ化の波に飲まれてしまいますが
突き抜けた専門能力は生き残るどころかその価値が高まると考えられます。
例えるなら古いベンツを修理できる人が日本に数人しかいなければ、その人たちに日本中から仕事が殺到しませんか?
同じようにテンプレートデザインやホームページ制作サービスでは到底実現できないクオリティのデザイン
複雑すぎて仕組み化のコストが高すぎるプログラミングスキル
そういったスキルセットを身につけた人の需要はなくなりません。

 

複合型の人材は強い

「自分にはそんな突出した才能ないしなぁ」
という人には、複合型のスキルを身につけることをおすすめします。
例えば、
「ウェブデザイン+写真撮影+SEO」
「コーディング+Analytics解析士+マーケティング」
「ウェブデザイン+グラフィックデザイン+動画撮影」
これらのスキル一つ一つが平凡でも3つ組み合わせることで非凡になります。

そして、こうした複数のスキルを身につけることによって
「ディレクション」という新しい仕事への道もひらけます。

様々な職能を経験することで、キャスティングやクオリティコントロールのスキルが上がり、
ディレクターとして仕事をお願いされる機会が増えるからです。

 

 

 

ホームページ制作という仕事はなくなるかもしれないが、新しい仕事が生まれるだけ

ホームページ制作という仕事が無くなることは
確かに大きな変化ですし、怖くないといえば嘘になります。

しかし、同時に新しい仕事も生まれます。
ウェブの世界はスクラップアンドビルドが常に繰り返されています。
だからこそ、若い世代にもチャンスが溢れているし
歳をとってからのチャレンジでも上手くいくことがあります。

変化を恐れずに、考えることをやめずに、勉強をしつづけること。

それができれば、この残酷な世界を楽しむことができると思います。

 

 

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