昨今、AI技術の発展には目を見張るものがあります。
接客の自動化、自動運転など様々な業界で仕事が消えると言われています。
僕らの業界も例外ではなく、大きなひとつの転換点であることは間違いありません。
例えば現時点でも
「AIが生成した写真を使用したバナー」が少しずつ増えてきてます。
以前であれば、カメラマンに撮影してもらうか写真素材を購入したりして作成していたものが
AIの台頭により、省略されています。
さらにこのAI写真のメリットは「肖像権」が存在しないことも挙げられます。
通常、人物の写真を使用する場合は許可が必要です。
しかしAIで生成された人物の場合、現実には存在しないので必要ありません。
まだ法整備が追いついていないので有名人に似せたような人物写真を生成したりする人もおり、
かなり際どい方法も使えます。
静止画だけではなく、動画の世界でも自動生成は進んでおり。
コマンドプロンプト(命令文)を入力するだけで、パーツとして使えるような短い動画は生成可能です。
映画などの連続的な物語性が必要な動画はまだ難しいかもしれませんが、youtubeの解説動画などで使用するような動画素材は生成できてしまいそうです。
ホームページにおいても、
プログラミングのコードの一部をAI生成を活用したりする動きもあります。
デザインに関しては、今のところあまり聞こえてきませんが
近い将来、コマンドを入力すれば、かなりの精度のデザイン案を提案してくる可能性はあるでしょう。
では、ホームページ制作の仕事はなくなるのか?
僕は無くならないと思います。
厳密に言えば、変化すると考えています。
ホームページ制作の定義は
「お客様のビジネスに役立つホームページをつくり、運用すること」です。
つまり、AI生成を活用したホームページが簡単につくれるようになった場合。
その大量に生成されたホームページの中から突出した個性や魅力を伝える方法を実現できるスキルが必要になります。
そもそも「ホームページがあること」は目的ではありません。
「ホームページがビジネスの目的を達成すること」が目的です。
誰でも簡単にホームページが作れる時代になった場合、その目的のゴールが変わるだけの話だと僕は思います。
ただデザインがかっこいいサイトではなく、きちんと会社の個性を表現したオンリーワンのサイト
ありきたりな文章とコンテンツではなく、会社の強みや人柄・将来性や歴史を感じることができるしっかりと取材と企画が練り込まれたコンテンツ。
そういった要素で他社と差別化する時代になると感じます。
「つくってさよなら!」の会社はAIに淘汰されますが、
しっかりと考えて共に作り上げ、その後も伴走しつづけるような制作会社は残るどころか更に価値が高まると思います。
むしろ、AIはルーティングの仕事を省略することに活用できるので、
単調な仕事やある程度勉強すれば誰でもできるような作業に時間が割かれることが減り
オリジナリティの高いデザインや企画提案にリソースを割くことが可能になります。
そういった意味では、クライアントも制作会社も互いに得する未来も考えられるなぁと多少楽観的に考えてしまいます。
とはいえ、AIに淘汰される側の会社にならないよう、常に勉強し人材を発掘しながら良いチームを作り続けたいと思います。
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