「求人を出しても、全然応募が来ない」

「若い人が定着しない」

「結局、知り合い経由しか採れない」

熊本の中小企業から、ここ数年で急激に増えた声です。

多くの場合、その原因は「給与が低い」「条件が悪い」と説明されがちですが、

専門的に見ると本質はそこではありません

人材を逃している最大の理由は、

ホームページが“採用装置として機能していない”ことにあります。

採用市場は「比較」ではなく「回避」で動いている

まず前提として押さえるべきなのは、

現在の採用市場、とくに地方における若年層の行動原理です。

彼らは、

  • より良い会社を探している

    のではなく

  • 危なそうな会社を避けている

この「回避行動」を前提にしない限り、

熊本の採用は絶対に改善しません。

ホームページは、

志望度を上げる前に、まず“不安を消す”役割を担っています。

熊本の中小企業サイトに共通する「3つの断絶」

① 仕事の実態が見えない

多くの中小企業サイトでは、

  • 事業内容が抽象的

  • 「一式」「幅広く対応」といった言葉が多い

  • 一日の仕事の流れが見えない

結果として求職者は、

「入ったあとが想像できない」

これは条件以前の問題です。

人は想像できない環境には、基本的に飛び込みません。

② 人が見えない、もしくは見せ方を間違えている

熊本の中小企業は、

  • 顔を出すのが恥ずかしい

  • 内輪っぽく見えるのが怖い

この心理から、

  • 人を出さない

  • もしくは集合写真1枚だけ

というケースが非常に多い。

しかし若年層は、

仕事内容より先に**「どんな人と働くか」**を見ています。

人が見えない会社は、

それだけで選択肢から外されます。

③ 判断基準が書かれていない

最も致命的なのがここです。

  • どんな人が合うのか

  • どんな人は合わないのか

  • 仕事で何を大事にしているのか

これが書かれていない。

結果として求職者は、

「自分が行っていい会社なのか分からない」

という状態になります。

これは応募が来ないのではなく、

応募させない設計になっているのです。

熊本特有の問題:人柄で採る文化 × 無言のサイト

熊本の中小企業では今も、

  • 面接は人柄重視

  • 実際に会えば分かる

  • 話せば良さが伝わる

という感覚が根強く残っています。

しかしこれは、

会う前提の時代の採用観です。

現代では、

  • 会う前にふるい落とされる

  • サイトを見て「やめておこう」と判断される

この段階で、

いくら人柄が良くても機会は消えます。

ホームページが沈黙している会社は、

「何も語らない人」と同じ扱いを受けます。

専門的視点:採用サイトは“情報”ではなく“翻訳”

熊本の中小企業がやるべきなのは、

  • 条件を盛ること

  • かっこよく見せること

ではありません。

必要なのは、

社内の当たり前を、社外の言葉に翻訳することです。

  • なぜ残業が少ないのか

  • なぜ忙しい時期があるのか

  • なぜこの仕事が熊本で続いているのか

これを説明できていない会社ほど、

人材を逃しています。

若年層は「正解の会社」ではなく「納得できる会社」を選ぶ

熊本の若い世代は、

  • 大企業に行けるなら行く

  • でも、無理なら無理をしない

という非常に現実的な判断をしています。

その中で中小企業が選ばれる条件は、

  • 完璧

    ではなく

  • 納得できるかどうか

ホームページに、

  • 理想論しか書いていない

  • 良いことしか書いていない

こうしたサイトは、

逆に警戒されます。

採用に強い熊本企業のサイトがやっていること

実際に採用が安定している企業のサイトを見ると、

  • 仕事の大変な部分も書いている

  • 向いていない人を明示している

  • 社内の価値観が一貫している

つまり、

来る人を増やすより、合う人を残す設計をしています。

これは結果として、

  • 早期離職が減る

  • ミスマッチが起きにくい

  • 紹介が生まれる

という好循環を生みます。

まとめ:人材を逃しているのは、条件ではなく沈黙

熊本の中小企業が人材を逃している理由は、

  • 給与

  • 規模

  • 知名度

ではありません。

多くの場合、

何も語っていない

もしくは、語る順番を間違えている

これだけです。

ホームページは、

採用広告ではありません。

それは、

  • 不安を取り除き

  • 判断基準を示し

  • 応募する覚悟を後押しする

採用前の対話装置です。

熊本ではこれから、

「人が足りない会社」ではなく

「説明できない会社」から人がいなくなります。

ホームページは、

その分岐点を静かに、しかし確実に作っています。

 
 
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