「ブランディングを意識したホームページをつくりたい」
この言葉自体はよく聞きますが、
実際の現場では、ブランディング=見た目に回収されてしまうケースが後を絶ちません。
ロゴ、配色、写真のトーン。
もちろん重要です。
ただし専門的に見ると、それらは結果であって本体ではありません。
ホームページにおけるブランディングの本質は、
“どう見せるか”ではなく、“どう理解されるか”
にあります。
ブランディングとは「選ばれ方の設計」である
マーケティング文脈でのブランディングを一言で言うなら、
選ばれる理由を、意図的につくること
です。
これは、
好かれることでも、目立つことでもありません。
-
なぜこの会社なのか
-
他ではダメな理由は何か
-
どんな前提・価値観を共有しているのか
これらを、
言語・構造・体験として一貫させる行為
それがブランディングです。
ホームページは、その一貫性を
最も強く、最も長く担保できるメディアです。
ホームページは「ブランドの一次情報」
専門的に重要なのが、
ホームページは一次情報の塊だという点です。
-
SNSは切り取られる
-
広告は文脈が削られる
-
口コミは変形する
一方でホームページだけは、
-
情報量
-
文脈
-
順序
を、設計者側がコントロールできます。
つまりホームページは、
ブランドが、ブランド自身について語れる唯一の場所
ここが弱いと、
どれだけSNSや広告を頑張っても、
ブランド像は外部に委ねられてしまいます。
デザインより先に決めるべき、3つのブランディング要素
専門的なホームページ制作では、
デザインに入る前に、最低限この3つを言語化します。
1. 立場(ポジション)
-
誰の、どんな課題に対して
-
どの距離感で関わるのか
「全部やります」は、立場を放棄する行為です。
2. 判断基準(フィロソフィー)
-
何を大事にして
-
何をやらないのか
これは文章のトーンや、情報の出し方に必ず滲み出ます。
3. 継続性(時間軸)
-
今だけの話か
-
数年後も同じことを言っていられるか
背伸びしたブランディングが崩れるのは、
ここが設計されていないからです。
ホームページの構造自体が、ブランドを語っている
意外と見落とされがちですが、
サイト構造そのものがブランド表現です。
例えば、
-
情報が整理されている
→ 論理的・誠実 -
専門ページが深い
→ その分野に本気 -
更新が止まっていない
→ 継続力・信頼性
ユーザーは、
文章を精読する前に、
構造と空気感でブランドを判断しています。
だからこそ、
-
何をトップに置くか
-
何をあえて書かないか
-
どこまで説明するか
これらはすべて、
ブランディング上の意思決定です。
ブランディングは「刺さる人を減らす作業」でもある
専門的なブランディングの話をすると、
必ず出てくるのがこの視点です。
ブランディングとは、
-
多くの人に好かれること
ではなく -
合わない人を、静かに遠ざけること
ホームページで、
-
考え方
-
仕事の進め方
-
価値観
をきちんと書くと、
問い合わせ数が一時的に減ることがあります。
しかしその後、
-
話が早い
-
無理が少ない
-
長く続く
仕事が増えていく。
これは、ブランディングが
正しく機能しているサインです。
まとめ:いいホームページは、無理に語らない
ブランディングが効いているホームページほど、
-
大きな言葉を使わない
-
自己主張しすぎない
-
でも、ブレない
専門的に見ると、
それは「伝えている」のではなく、
“前提を共有できている”状態です。
ホームページは、
ブランドを飾る場所ではありません。
-
考え方
-
判断基準
-
仕事の姿勢
これらを、
構造と文章で、淡々と置いておく場所です。
ZOOTRIPPERがホームページ制作で重視しているのは、
「どう見せるか」より
「どう理解されるか」。
ブランディングとは、
派手な演出ではなく、
長くズレないための設計です。