フリーランスになって9年目で感じたこと

きづけばズートリッパーを開業して今年で9年目です。

1年目で熊本地震が起きたりと、なかなかハードなスタートでしたが
なんとか生き残ってきました。

ちょうどアベプラでフリーランスについて特集してたので振り返りがてら今回の題材にしたいなーと思います。

 

フリーランスVS会社員論争

コロナの影響でフリーランスになった人はかなり多いみたいで

2015年:937万人
2021年:1,577万人(ランサーズ株式会社の調査による)
2024年:1,303万人(ランサーズ株式会社の調査による)

と右肩上がりで上昇してます。
それと同時にフリーランがいいのか?会社員がいいのか?みたいな論争もよく巻き起こっています。

正直「人それぞれ」っていうのが結論なんですが、
「楽をしたい」というのが目的の場合はどっちを選んでも上手く行かない気がします。

会社員もフリーランスも大変だし、ずっと勉強しつづけないと淘汰されます。
会社員の方が会社に守られている分、少し生き残りやすくて
フリーランスは時間と場所に縛られず比較的自由に働けるくらいの差かなと感じます。

 

それでもフリーランスは大変だと言わせてくれ

まず、どこにも所属していないという不安感を最初は感じました。
他人から見ればフリーターもフリーランスも同じ。
ほとんどのフリーランスは、最初の営業活動で沈んでいく人が多いそうです。

そりゃそうだ、営業活動に時間をかけるほどに制作する時間は少なくなるし、無理やり売上立てようとすると短納期低予算の案件に飛びついてしまう。
そして負のスパイラルの結果、心も体も銀行口座も限界を迎えるのである。

また、パソコンが壊れた時も焦る。
9年間で3台のパソコンを買い替えたんですが、当たり前ですが突然壊れる。
バチクソ忙しい年末だろうが、ウクライナ戦争関連で品薄&高騰している時期だろうが壊れます。

そしてその度に30万近い出費が発生するわけです。恐ろしい。

あとはやっぱり病気ですね。
正直コロナの時は大変でした。
コロナに罹ると対面で人に会うこともできないし、家族が濃厚接触者になっても人に会えないという打ち合わせも撮影も取材もリスケ地獄になりました。
9年間大病はしてませんが、もし数ヶ月くらい仕事できないような病気になったらやばいなといつも思います。

 

とはいえ良いこともある

どこにも所属していないからこそ、
全ての意思決定を自分で決めることができます。
好きな人と仕事をすることも、苦手な分野を外注することも
すべて自分の判断と責任で決めることができます。

ここに魅力を感じる人はフリーランス向きかもしれないです。

働く時間や場所が自由なのも魅力ですが、
結局、この意思決定の力に左右される部分だと思います。
家族との時間を大事にしてもいいし
収入よりも自由時間を大事にしてもいい
馬車馬のように働いて稼ぎまくることも自由です。

この自分の人生のハンドルを自分で握って運転している感覚が僕の場合フリーランスになって一番楽しい部分だったりします。

 

フリーランスって成長できなくなるんじゃない?

冒頭で紹介した動画でも話題に上がった
「フリーランスになると、叱ってくれる上司や挑戦的な仕事ができなくなり成長のチャンスが減る」という話について書きたいと思います。

この辺も人によりだなーと思います。
フリーランスor会社員だと主語がデカすぎですよね笑

フリーランスになっても基本はチームで働くので、叱られることはあります。
しかも会社と違って、仕事が無くなるかもしれないという危険なやつです。
もちろん納得できなければ反論してもいいです。そこはフリーランスなので自由です。

挑戦的な仕事もできます。
フリーランス単体では厳しいですが、
制作会社とチームを組んで有名な会社のWebサイトや非常に複雑で難度の高い仕事に挑戦することもできます。

要はそれを選択できるか?という本人のモチベーションと覚悟しだいという感じです。

会社員の良いところは、そういったイベントが強制的に発生し逃げれない場合も多いので成長せざる得ない状態が生まれる点です。
ただこの辺は所属する会社によってめちゃくちゃ差があるかもしれないです。

 

フリーランスの40代以降のキャリアがやばくない?

30代でバリバリ稼いでいっぱい遊んでフリーランスライフを謳歌してたと思ったら
40代でガクッと仕事が減った・・・

これは結構ありえる話で、特にプレイヤーとして働く場合、年齢と共に大御所になっていき
「高そう」「怖そう」というイメージが先行して敬遠されたり、
クライアントもセルフブランディングの上手な若い層へと流れてしまったりと不利な状況になることがあります。

会社と違い「出世」という概念が無いので、フリーランスは自分の道は自分で作っていかないといけません。

よく自らのキャリアは30代のキャリアは20代の自分かがつくり、40代のキャリアは30代の自分がつくる。と言われます。
フリーランスはまさにそうで、今の仕事をしながら10年後の準備をしていかないと食えなくなる可能性が生まれます。

特にWeb制作は時代の流れが早く、変化の大きな波が起きる度にプレイヤーの入れ替わりが起きがちです。
そんな中でも生き残る人たちは高いレジリエンスを持っているしスキルも人間関係も着実に積み重ねて強固にしています。

ずっと現場で頑張っている人もいれば、教職につく人もいるし、様々な会社の顧問やアドバイザーとして活躍している人もいます。
そういった人たちを観察していると、自分の定めた方向性に向けて正しい努力をしている人ばかりです。

それができていれば40代以降も生き延びることができるんじゃないかと思います(もちろん会社員に戻るという選択も一つだと思います)

 

 

ズートリッパーはどうするの?

とはいえ僕も来年で40歳。
独立した当時と仕事内容はかなり変わってきました。

前は「つくること」が仕事のほとんどでしたが
今は「共に作り続けること」が仕事になっています。

それは単にWebサイトやチラシをつくる仕事ではなく、
長くお客さんと伴走をつづけ
リクルートや広報、社内のイベントだったり、会社によっては家族のように関わっていることも増えました。

そんな風に多くの会社と深く長く関わっていると自分の本質的な仕事は
「一緒に明るい未来をつくっていくこと」なんじゃないかなと最近思うようになりました。

正直、その軸がブレなければフリーでも会社員でも形式はどっちでもいいと考えてます。
とりあえず9年目のズートリ野田の今はこんな感じです!

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