4/1
エイプリルフール
世の中はそわそわしている。
「嘘」をつくため、つかれるために。
今年の僕は別の理由でそわそわしていた。
なぜなら
火の国カップ2018に出場するからである。
去年の9月に二年ぶりに選手として復帰した
空手の楽しさが再燃。
11月には千馬道場さんの大会に出場。
そして、4/1の火の国カップにもエントリーしたのである。
ウェブデザイナーとして独立して二年目の大事な時期
そして1歳と3歳の子どもが生まれバタバタした家庭。
それらを含めても「大会に出たい!」という不思議な魅力が空手にはあるのだ。
(嫁さまいつもありがとうございます)
大会前日
僕は髪を切りに行った。
【格闘家あるある】
試合前に派手な髪型に変える。
僕はそこそこ強めのパーマをかけてみた。
帰って嫁に言われた
「ダビデ像みたいになったね」
そして試合当日。
小学校からの親友であり
わが真正会の指導員の安河内くんが
「よーやん、選手は自分で運転せんでいいよー
迎えに行くよ」
と言ってくれた。
彼の気遣いにはいつも驚かされる。
小学校3年生の頃に
「よーやん。人生は内申書一枚で決まるからよーやんはだめだね」
的なことを言われて(ヤナヤツ!ヤナヤツ!ヤナヤツ!って思ったのが嘘のようだ)
そんな彼もついに水前寺に支部道場を開くことに!
FBページを作りましたので、ぜひ清き「いいね!」をお願いします!
そして二人でウィングへ
車のナビの調子が悪かったので僕がGoogleMapでナビをすることに。
僕達はこれからの真正会を、熊本の空手を盛り上げよう!
と熱く語っていた。
と気づくと「九州自動車道」に入っていた。
そう、ナビは高速へ案内したのだ。
安河内くん本当に申し訳ない。
高速代は今度払います。
そして、試合会場へ。
パンフレットをもらう。
空手の試合は開会式の時にはじめて試合相手を知る。
選手が全員整列するので
相手の顔や体格が分かるのだ。
僕はかなりの小心者なので
開会式ではあまり相手の事を探さないようにする。
めちゃくちゃ強そうだったら試合までの時間お腹が痛くなるからだ。
ただただ強そうに振る舞う。
開会式が終わり。
僕の試合は70試合目。
かなり時間がある。
この長時間をいかに過ごすかも選手のスキルである。
ストレッチやミットをやりすぎると試合前に疲労が貯まってしまう。
しかし今日は
ハイパーエグゼクティブトレーナー安河内が僕にはついている。
「よーやんは10試合前にミットとマススパーリングだけでOK」
と断言してくれた。何とも心強い。
なので、ボーとしていたら。
自分の試合相手を見つけてしまった。
すごくデカイ!
僕の身長は181cm
自分よりも背の高い相手はあまりいない。
2m近くあるんじゃないだろうか?
しかしやるしかない!
それがフルコン空手じゃ!
そして試合前のアップ。
体は軽い。
自分の試合が刻々と近づいてくる
となりには2m近い対戦相手がいる。
緊張。
「第70試合!赤!野打陽介選手」
対峙してみるとめっちゃデカイ!
セームシュルトと闘った人たちってきっとこんな気持ちだったろう。
でも僕はこの半年間、結構真面目にウエイトトレーニングをしたので
パンチ力はかなり上がったし、レッグプレスは200kg上げれるようになった(自慢)
距離を詰めて突きで勝負だ!
「ボスッ」
あぁ
あろうことか
試合開始数秒
男子の一番大事な部分に強烈な膝蹴りをくらってしまった。
金的。
綺麗にクリーンヒットしたので
一瞬潰れたんじゃないかと思った。
チン撃の巨人。
みんなが見ている前で金的で悶え苦しむ様は中々恥ずかしい。
でも、めっちゃ痛いから仕方がない。
何とか戦えそうだったので立ち上がった。
よし!この痛みを力にしよう!
そして、なんとか勝つことができた。
試合後、相手の方から
「金的すみませんでした。。。」
と言われた。
すごくいい人だった。
空手の好きなところは試合終わった後に
仲良くなるパターンが多いからだ。
嫌いな敵同士というより
「一緒に成長する仲間」という感じがとても好きだ。
そして二回戦へ進む。
もう自分より大きな相手はいないだろう。
試合の待ち時間で対戦相手を探してみた。
いた!
座って応援しているその選手は明らかにデカイ。
縦も横もデカイ。
スッと立ち上がったその選手は
190cmくらいあった。
体重も100キロ越えてるだろう。
あぁなんて日だ!
白帯を締めていたが、総合格闘技の道場の選手が経験のためにエントリーしているからだそうだ。
そして二試合目。
対峙した相手の圧力はスゴイ。
ゴーストバスターズのクライマックスを思い出した。
「構えて!始め!」
案の定、相手の攻撃はかなり重い!
突きで応戦。
「バシ!」
僕はうずくまっていた。
そう
本日二度目の「金的」
あぁもう三人目の子どもは無理かもしれない。
僕は大切なものを失った。
と思った。
数十秒の悶絶の末に何とか回復。
その後、全力で立ち向かった。
結果は敢え無く敗退。
今回はくやしさよりも
次にどんなトレーニングをすれば強くなれるか?
という課題が沢山生まれたので落ち込みませんでした。
空手は仕事と似ていて
トライ&エラーの繰り返しで強くなると思います。
僕の中でその代表が安河内くん。
入門当初は腕立て伏せ3回くらいしかできなくて
先輩から倒されまくって。
救急車まで呼ばれた彼ですが。
膨大なトライ&エラーを繰り返したことで
様々な大会で優勝する選手になりました。
すばらしい。
40代の選手と20代の選手が互いに切磋琢磨し
課題をクリアして強くなったり、仕事や家庭が大変で満足できる練習が積めなかったりしながらも
思いっきりぶつけ合う。
選手の数だけ物語がある
といつも感じます。
そして、試合が終わって家族の元に帰る時の安堵感は
他のスポーツでは中々感じられなかった感覚です。
こういうの全部が
空手にハマっていく理由なのかもしれないですね!
次の大会では
今回の課題をちゃんとクリアして
バージョンアップして挑みたいと思います!
おすすす!
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