webサイトを作っているといつも考えることがある。
「理想的なwebデザインってなんだろう?」
ということだ。
本来、webサイトのもっとも大事な役割は「情報を伝えること」である。
例えば災害が起きた時に最新情報を発信するサイトは見やすく、探しやすく、そして大量のアクセスが集中しても表示されるよう軽く作る必要がある。
しかし、一方で「イメージを伝えること」も重要な要素だ。
ファーストビューを動画にしインタラクティブで大胆なビジュアル。
そういったリッチな表現を行うことで閲覧する人へ伝わるイメージをコントロールすることができる。
このイメージを伝えることと情報を伝えることはコンフリクトすることがある。
ビジュアルに重心をおくと、どうしても可視性や可読性が失われるケースが生まれる。
仮にその2つを注意深く気をつけてデザインを進めたとしても
オリジナリティを追求することでエラーを起こしやすいサイトが生まれることが多々ある。
今までにないあしらい
今までにないレイアウト
今までにないUI
それら全てはドアの扉の開け方が一瞬分からなくなるような
初歩的なエラーを引き起こす可能性を秘めている。
そういったリスクを考慮すると、結果的に良いデザインというのは
既存のルールに沿った表現ということになる。
それは文字リンクの色であったり、コントラスト比だったり
バナーと画像の分かりやすい違い等に表れる。
極端な話、一般的なコーポレートサイトにおいて
ビジュアル的な表現において新しいことを行う必要はほとんど無い
最も重要な点は
「コンテンツ」と「サイト設計」だと私は思う。
コンテンツはサイトを構成する情報の塊である。
クライアントの事業をしっかり調査し分析しコンテンツを作っていく。
いわばビジュアルデザインはこのコンテンツに対する装飾の意味合いだと思う。
コンテンツはサイト制作における起点であり、
良いコンテンツがなければどんなにクオリティの高いビジュアルデザインを行ったとしても
それはただ「よくわからないすごくキレイなサイト」で終わる。
次にサイト設計は家で言う設計図だ。
適切にコンテンツを配置しひとつひとつのページの構成を設計していく。
ここが適当だと「探しにくいサイト」になってしまう。
webサイトにおいて「探しにくい」ことは致命的であり、
最優先課題だ。
上記の2つの要素の上に、ビジュアルデザインが成り立つ。
ゆえに良いwebデザインは
「優れたコンテンツと繊密なサイト設計をベースにUI優先のビジュアルデザインを施したサイト」
だと思う。(もっと簡潔にいいたい)
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