かれこれ10年くらい前に松岡正剛さんの本を読んだ。
当時の僕には難解でスラスラ読める本ではなかったけど、それでも膨大な知識の海をサーフィンするように乗りこなし
無数の海を横断的に渡りながら帰結する内容にとてつもない魅力を感じた。
ちびちびと読んでは、次の本へを繰り返し、気づけば松岡正剛さんの本は10冊を超えてた。
松岡正剛さんは「編集工学」という学問を作り上げた人だ。
昨今、制作業界にも「編集」という言葉がよく聞かれる。
ややバズワードになっている側面も否めないけど、編集の重要性は本質的な問題だと思う。
分かりやすい例だと、
文春砲を食らった有名人が軒並み失脚し再起不能なまでに社会的に叩きのめされることがある。
これはまず文春による「編集」によって世間に伝わり、
SNS等によって拡散された情報が「再編集」されて波及していく。
一方的な情報や、偏見、悪意などが加われば事実の欠片はどのようにも見せ方を変えることができてしまう。
僕らホームページをつくる人間にとってもそれは言えることで
商品を実際以上に魅力的に見せることも
事業規模を大きく見せることも
不安感を煽って商品購入に導くような手法だってある。
これはすべて「編集」の領域だ。
松岡正剛さんは子どもの遊びですら編集的だと書いていた。
おにごっこなど遊びは様々な制約など編集されることで遊びとして成立する。
以前、子どもたちと公園でおにごっこをしていたら、
どんどん人数が増えて20人くらいになったことがある。
そうすると鬼が一人だと面白くない。
ということで鬼が増えた。
ここに「編集」が介在している。
正剛さんの本を読んでいると編集という概念を理解し
ホームページ制作の中で意識することが重要なんじゃないかという思いが生まれた。
編集工学は僕にとって結構難解でそれを制作に活かすとなるとなかなか時間と労力がかかるけど、
少しずつでも身につけていきたい。
とりあえず今年の目標は編集工学を学びつつ、松岡正剛さんの情報の歴史21を読むぞ!
https://www.eel.co.jp/works/jo-reki21
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