ディレクターのつくりかた。

こどもの頃、目立つのがとても苦手だった。
授業中、手を上げるのも嫌だったし
学級委員長といった多数を指揮するような立場がすごくやりたくなかった。

そんな僕ですが、いまはウェブディレクターというチームの先頭にたってプロジェクトを進める仕事をしています。
また、専門学校の非常勤講師やWHITEBASEのようなイベントを主催したりもします。

20歳くらいまでは、こどもの頃の性格を引きずった大人でした。
徐々に変わり始めたのは専門学校に入学した頃くらいです。

 

 

人生にタイムリミットが生まれた。

僕が専門学校に入ったとき、今の嫁さんと付き合い初めて数年が経った頃でした。
僕は当時23歳。彼女は5歳年上。
入学を許してもらえただけでもありがたい。。。

その時、はじめて人生で明確なタイムリミットが生まれました。
「卒業するまでに必ず就職する」
やりたいことを仕事にするには経済的にも最後のチャンスと思いました。
その時気付いたのは

人は「期限」を決めると大きな力が生まれます。
これって貯金はできないけど借金は返せるのと同じです。

もうひとつ重要だったのが「目標」です。
人生を好転できるようなポジティブな目標をかかげて常に思い続けることです。

実際、それまでダラダラと好きなだけ寝て食べて遊んでいた僕が
専門学校通いながら学費を払うために3つバイトして睡眠時間をけずって勉強するようになりました。

そして、これってディレクションでも同じだったりします。
クライアントと一緒に「目標」を決め、
その目標にたどり着くまでの「期限」を設定する。

僕は専門学校時代にその2つを自分の人生で学びました。
そして今に至るまでずっと目標→期限のサイクルを回し続けてます。

 

 

 

幹事はディレションだ。

そうして、無事就職したのですが、
早々にディレクターとして現場に出ることになりました。
専門学校ではウェブデザインとコーディングだけしか習ってなくて、
ディレクションの知識や経験は一切ありませんでした。

目標と期限の設定は確かに大事なのですが
ディレクターに必要な能力は他にも山程あります。

そんなとき、先輩クリエイターのMさんに言われたことがあります。
「飲み会の幹事を沢山するといいよー」

それから僕は飲み会の幹事をしまくりました。

仕事関係の集まりや打合せで
「今度飲みいきたいですね〜」みたいな会話になったら
「あ!ぼく幹事します!!」
と即手を挙げました。

女子会だろうが、ほとんど知らない人だろうが
何人来るかまったくわからん飲み会だろうが幹事しまくりました。

そういうのは苦手な方だったので
最初は上手く行かなくて怒られることも多々ありましたが
トライアンドエラーで少しずつコツを掴みました。

そして、何度も幹事をする内にいろんなことに気づきました。
まず、同業他社の方やライターさんやカメラマンさんといった外注先の人たちと仲良くなることができました。
そりゃそうです。
幹事になれば全員の連絡先を知ることが多いですし
二次会三次会と最後まで残ることがほとんどなのでいろんな話ができます。

また、飲み会のディレクターは幹事です。
店がうるさかった、ビールが発泡酒だった、焼酎の銘柄が少なかった、飯がまずかった
全部幹事の責任です。(意識高い)

30人を超える飲み会になるとドタキャンや二次会の店選びなんかも大変です。
いろんなことを想定して準備しないといけません。

これって、まさに「ディレクション」なんですよ。

店や日時を決めて、段取りして
当日楽しく飲めるように盛り上げて
できるだけトラブルがないようにする。

飲み会という小さなプロジェクトの中にはディレクターとして身につけるべき要素がたくさんありました。
良いディレクターは良い幹事。
ディレクターを目指す人は幹事を沢山すると良いと思います。

 

 

 

リーダーになる経験

ディレクターになる上ですごく役立つ経験の一つが
実際にリーダーになる経験です。

例えば、僕は「ズートレ」というクリエイターの仲間と週に一度、
朝から筋力トレーニングをするという活動をしているんですが、
僕はリーダーなので、
どんなに二日酔いだろうが
怪我してようが
仕事でトラブっていようが
トレーニングに行くようにしてます。

同じくWHITEBASEという勉強会も今はコロナで開催できていませんが
毎月40~50人集まる勉強会でした。
こちらもズートレと同じくどんなに仕事が忙しくても体調が悪くてもやりきる必要があります。
どちらのコミュニティも僕がリーダーで代わりがいないからです。

リーダーになるということは
「主体」になるということです。

そして、主体になった瞬間、思考が変わります。
自分で「考えて」「動いて」「責任を取る」というサイクルになります。
このサイクルがめっちゃ役に立つんですよ!

ディレクターでも受動的なタイプは、
クライアントやクリエイターとかなりの確率でトラブルが起きます。
なぜなら自分で考えて行動していないからです。
それではただのお使いと同じになってしまいます。

 

 

足腰が強くてはじめて活きる。

これは格闘技で良く言われることです。
どんなに腕や胸を鍛えても、土台になる足腰が弱いと強い攻撃はできません。

ディレクションにおいて、
マーケティングや様々なフレームワークを勉強するのはもちろん重要です。
でも、それは上で紹介したディレクターとしての基礎力の上に成り立つものだと思います。
僕も最初は本を沢山読んで知識をつけて実践してたんですが、
基本的な思考の部分がお粗末だと、フレームワークも知識もプロジェクト進行が円滑に行くどころが炎上します。

優秀なディレクターはプロジェクトメンバーやクライアントに合わせて言葉やフレームワークを選びます。
クライアントがネットやマーケティングに詳しくない人であれば、すべての会話を分かりやすい言葉で話します。(逆に詳しい人であれば、合わせれる知識が必要ですね)

 

 

 

ディレクターになれる。

以上が
もともと、めっちゃ人見知りで
人前で話すのが嫌いで、リーダーになるなんてとんでもない
と思っていた子供がウェブディレクターになるまでのお話でした。

結論、ディレクターは正しい方向に努力すれば大概の人がなれると思います。
もっと色々聞きたい!って人がいればいつでも連絡ください(笑)

では!今日はここまで!

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