18歳。
僕は自分のことを天才だと思っていた。
無限に広がる可能性の海に小舟を浮かべてプカプカ昼寝をしていた。
何かを表現すれば、それは唯一無二の「作品」だったし
その作品にたくさんの意味をこめて特別な存在にするのも得意だった。
将来の夢は映画監督だった。
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かつて、天才だった自分へ。
残念ながら君は天才ではなかった。
ごめんよ。ほんとはこんなこと言いたくはないんだけど
真実なんだ。
天才っていうのは、自分の個性をひけらかしてドヤ顔することじゃないんだ
たしかに君がつくったものは誰とも似てない何かかもしれない
でも誰とも似てないものをつくるのはそんなに難しいことじゃないんだ。
天才というのは、ただの言葉なんだ
例えば、空手をしている人が1000人いたらその中で1位の人は天才って言われる。
つまり0.1%の天才。
でもこれが1人しかいない競技なら、その人は天才って言われちゃう。
オンリーワン。
つまり才能がある。天才だ。
そいういった言葉は無意味なんだ。
結局、やるべきことはシンプルで
「目標をきめて努力すること」
それを続ければオッケー。
「才能」や「天才」という言葉に逃げて
コミュニケーションや地道な努力を避ける言い訳にしてはだめなんだ。
確かに、大人は分かってない。
でも君も大人が分かってないだろ?
お互いさまなんだ。
大事なことは世代を超えて分かり合うことなんだ。
大人はけっして君を挫こうとしているわけじゃない(一部の悪い大人をのぞき)
真面目に謙虚に頑張ってる人を邪魔したい批判したりする大人は少なくても僕の回りにはほとんどいない。
人は鏡と思ったほうがいい
嫌いになると嫌われるし
好きになると好かれるんだ
上の世代も下の世代も味方につけたほうが
夢も目標も叶う可能性がとても上がるんだ。
説明する必要もないくらい簡単な話だろ?
なぜこんな話をしてるかって?
君は2年後の20歳のときに、絶望するんだ。
自分に全く才能がなくて、お金も時間もないことに。
好きな人を幸せにする力も
家族を支える能力もないことに気づくんだ。
でも、安心してほしい。
小学校しか行ってない君でも
正しい方向に真面目に謙虚に努力をすれば、今話した問題はすべて解決するんだ。
嘘かと思うかもしれないけど、信じてほしい。
だいじなことだからもう一度いうぞ
「正しい方向に真面目に謙虚に努力」することだ。
正しい方向であれば、努力は決して裏切らない。
今の君はその言葉が嘘っぽく聞こえたり、くだらない大人の説教みたいに感じるかもかもしれない。
でも、君が上手くいくための一番シンプルで確実な方法だ。
それでは、君の人生がうまくいことを願ってるよ。
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偉そうなことを言ってしまった。
過去の自分に説教してみました。
あの頃の自分は、チャレンジもしてないのになぜか自分に才能があると思ってて
それをいいわけに努力することを避けてました。
そして基本的に上の世代の意見は古臭くて役に立たないって思ってました。
でもそれはすごく勿体ないことだったと20歳くらいで気づき
そこからお金をためて専門学校で1から勉強することになります。
人生がうまくいく方法は人の数だけあると思いますが
僕のパターンが少しでも役に立つ人がいれば幸いです。
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