専門学校の非常勤講師をはじめてもうすぐ10年。

母校である電子ビジネス専門学校(以下デンビ)の非常勤講師をはじめてからもうすぐ10年が経とうとしています。

はやいもんで!

中学卒業してフリーターになった男がいきなり専門学校に入学したのもあって
決してデキる生徒ではありませんでしたが気合と根性で卒業したデンビ。
だからこそ、できるだけわかりやすく、楽しく、この仕事が好きになるような授業ができるよう心がけています。

専門学校の二年間。
必死に頑張れば、学歴がなくてもIT苦手でもデザイン下手くそでもウェブ業界に入れます。
そのことを自分が体験しているので学生にも本当の言葉として伝えることができるのかなと感じています。

最初は1学科1コマだった授業も、気づけば2学科4コマにまで増えて
毎年見送る生徒たちも50〜60人くらい
この10年で多くの生徒がウェブ制作者として業界で頑張っています。

会社で出世した生徒、独立してフリーランスになった生徒、同じチームで一緒に仕事をすることもあります。

正直、かなり大変な仕事ではあります。
授業は90分なのですが、プラスで授業準備が必要です。
授業外でも生徒の相談に乗ったりもします。
制作会社の方に繋いだり、勉強会に参加させたりとサポートもします。

それに生徒全員が真面目でまっすぐに授業を受けているわけじゃありません。
やる気のある生徒は全体の2~3割り程度です。
真剣に話している目の前で寝られたりスマホを触っている生徒に対しては正直つらいものはあります。

それでも本気で取り組む生徒達のために、僕にできることは可能な限り協力するというのが自分のスタンスです。
僕自身、学生時代デンビの先生や先輩のクリエイターの方に沢山助けていただいた結果、制作の仕事に就くことができて今があります。

そして今思えば
「教えること」に関して多く学ぶことがありました。
初学者に対して理解できるように教えることは、自分が深く理解していることはもちろんですが、
ときに分解して易しい言葉で、比喩表現や身近な事例を使い理解してもらうように努めます。

こういった経験は実務の中でもクライアント様に説明するときに非常に役立っています。
ウェブサイトやSNSなど次々と新しい技術が生まれる業界なので、一般の人にわかりやすく説明できるスキルは常に求められます。
そういった状況における「言語化」の能力を磨くことができるのが講師という仕事だと思います。

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