「ブログを更新していれば、コンテンツマーケティングですよね?」
この質問は、ホームページ制作の現場で本当によく出てきます。
結論から言うと、半分正解で、半分はかなり危うい。
なぜなら、
ホームページとコンテンツマーケティングは密接に関係している一方で、
役割も、設計思想も、評価軸も違うからです。
ホームページは「構造」、コンテンツは「流通物」
専門的に整理すると、役割はこう分かれます。
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ホームページ
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事業の全体像を構造として示すもの
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信頼・公式性・一次情報の拠点
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意思決定の最終確認地点
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コンテンツマーケティング
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情報を外に届け、関係性をつくる活動
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検索・SNS・被リンクの入口
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問題意識を顕在化させる装置
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よくある失敗は、
「ホームページの中にブログがある=コンテンツマーケティングができている」
と考えてしまうこと。
それは、
建物を建てただけで、流通を設計していない状態です。
コンテンツは「集客」ではなく「認知の前工程」
コンテンツマーケティングを
「アクセスを集める手段」
としてだけ捉えると、精度は一気に落ちます。
本質的な役割は、
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問題がまだ言語化されていない層に
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考えるきっかけを与える
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価値観や前提を共有する
つまり、
問い合わせの一歩手前より、さらに手前。
この段階のユーザーは、
まだ商品やサービスを探していません。
だからこそ、
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売らない
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申し込ませない
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比較させない
この我慢が、後で効いてきます。
ホームページ側が弱いと、コンテンツは機能しない
専門的に見ると、
コンテンツマーケティングが失敗する最大の原因は、
受け皿であるホームページの設計不足です。
具体的には、
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誰のサイトか分からない
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事業内容が一瞬で理解できない
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世界観・トーンが記事とズレている
この状態で、どれだけ良質な記事を書いても、
ユーザーは次の行動に進みません。
コンテンツは
「興味を持たせる装置」
ホームページは
「納得させる装置」。
この役割分担を崩すと、
両方が中途半端になります。
コンテンツ設計は「点」ではなく「編集」
専門的なコンテンツマーケティングでは、
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記事単体の出来
ではなく -
記事同士の関係性
が重視されます。
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どの記事が入口になるか
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次に何を読ませたいか
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最終的にどのページに着地させるか
これは、
SEO設計というより、編集設計に近い。
ホームページ側に、
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カテゴリ設計
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導線設計
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優先順位
がなければ、
コンテンツはただ増えていくだけの情報の山になります。
「書けること」と「書くべきこと」は違う
多くの現場で見られるのが、
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書けるテーマを優先する
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思いついた順に記事を書く
という状態。
しかし、専門的に見ると重要なのは、
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自社が語るべき文脈は何か
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どの価値観を共有したいのか
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どんな人と仕事をしたいのか
コンテンツは、
集客装置であると同時に、フィルターです。
量を増やせば増やすほど、
「合わない人」を遠ざける力も強くなります。
これは、正しく設計されていれば、むしろプラスです。
ホームページ×コンテンツの理想的な関係
整理すると、理想の関係はこうです。
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コンテンツが
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出会いをつくり
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思考を揺さぶり
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価値観を共有する
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ホームページが
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全体像を示し
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安心させ
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決断を後押しする
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どちらが欠けても、
マーケティングとしては成立しません。
まとめ:コンテンツは武器、ホームページは基地
コンテンツマーケティングは派手に見えます。
成果も数字で追いやすい。
でも、
帰る場所が整っていなければ、
その武器は長く使えません。
ホームページは、
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ブランドの基準点
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情報の一次ソース
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信頼の置き場所
コンテンツは、
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そこへ人を連れてくるための活動
ZOOTRIPPERが重視しているのは、
コンテンツを増やす前に、構造を整えること。
書く前に、設計する。
伸ばす前に、受け止める。
それができて初めて、
ホームページとコンテンツマーケティングは
同じ方向を向いて機能し始めます。