ブレイキングダウンのコンテンツマーケティングのうまさ

ここ数年、格闘技業界はとても盛り上がっている。
その原動力の一つが格闘家の朝倉未来選手がユーチューブで初めた「ブレイキングダウン」の影響が大きい。

メガコンテンツになったブレイキングダウン

朝倉未来選手のユーチューブチャンネルは2024年1月30日時点で登録者数が334万人。
この数字は格闘家の中でもダントツでトップだ。

そして人気コンテンツであるブレイキングダウンの再生数は毎回開催されるオーディション動画と大会の動画、どちらも500万〜1500万再生されるというとんでもないモンスターコンテンツなのだ。

すでに11回も開催されているのに、コンスタントに再生回数を稼ぎ出すのは本当にすごい。(さすがにここ最近の動画は再生回数が落ちてはいるが)
では、実際にどの部分が優れているかを分析していきたいと思う。

 

ブレイキングダウンの物語づくりの巧みさ

ブレイキンダウンの巧さは戦いに物語を作り出したことだと思う。
古くはプロレスが、格闘技における物語づくりの発祥だけど、ここ亀田騒動の後は比較的クリーンな格闘技のイメージが先行し煽り合いやディスり合い、場外乱闘なんてもってのほかの世界に浄化された。

そこにプロレスの物語を持ってきたのがアウトサイダーという格闘技イベントであり、プロモーターの前田日明氏だ。
朝倉未来選手も元々アウトサイダー出身の選手ということもあり、
「格闘技によるサクセスストーリー」を演出した格闘技の大会を開くというのは自然な流れなのかもしれない。

しかし、アウトサイダーがかなりアンダーグラウンドに振り切った空気感だったのに対して
ブレイキングダウンはやや一般層にも受けるような構成になっている。
さらにオーディション風景もコンテンツ化することで、今まで試合前後でしか語れなかった文脈や因縁などを可視化することに成功した。
これは本当に発明だと思う。

更に、編集もうまく(おそらくプロの編集マンに外注していると思う)30分を超える長尺のオーディション動画もテレビ番組並みに見やすい。
ブレイキングダウンを真似して様々な素人格闘技企画があるが、ずば抜けてブレイキングダウンが見やすい。
そもそも、素人を使ってコンテンツをつくるのは非常に難易度が高く、高度な演出と準備、編集スキルの高いスタッフがいて初めて制作できる。
そこをきちんと抑えてコンテンツづくりをしているのが本当に巧みである。

 

 

キャラクターメイキングの巧さ

物語を盛り上げるキャラクターづくりもとにかく上手い。
まず、朝倉未来選手のクールに淡々と決断していくキャラクターが軸となり、
オーディションに現れたキャラ立ちした人たちが見つかったらどんどんひな壇に追加していく。

ひな壇も強さとキャラクターのバランスでどんどん入れ替わっていくので新しい展開が生まれやすくなる。
ネットという新陳代謝が激しい世界を理解したスピード感がだと思う。

 

企画が湯水のように湧いている

ブレイキングダウンの強みが、視聴者の飽きを先回りして新しい企画をどんどん投下していくところだ。
ただのオーディションで揉める→大会の流れは数回で飽きられると予測し
韓国対抗戦、アウトサイダー対抗戦、呼び出し企画、地方対抗戦など、次々に新しい企画を打ち出し、かつコンテンツとしても面白い。きちんとPDCAを回して次にいかすコンテンツマーケティングのお手本のようなルーティンを続けている。

 

 

 

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代表プロフィール


ZOOTRIPPER代表 野田陽介
1986年生まれ
電子ビジネス専門学校ITビジネス科卒業
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熊本の広告代理店でwebデザイナー、webディレクターとして勤務。30歳の時に独立し
ZOOTRIPPERを設立。県内を中心に100件を超えるホームページ制作を行う。
ホームページ制作に留まらず企業の広報全般や企画をサポートするのが得意です。
・電子ビジネス専門学校非常勤講師(ITビジネス科/総合ビジネス科)
・WHITEBESS校長

 

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