独立してフリーランスになった時に、一番最初に感じたことがある。
「営業って大事だな・・・・」
それまで僕は「つくる」ことが仕事で、
常に会社が持ってきた仕事に対してWebサイトを作ることで給料をいただいていた。
でも、フリーランスになったらつくるだけじゃなくて「仕事」を取ってこないといけないのだ。
さらに、ただ仕事を取ってくるだけじゃなくて
適正な金額でいただき、進行管理をして、納品後もアフターサポートやフォローしたりと関係性を保つことも大事になる。
本書はそんな「営業」のことを一般人の視点で学ぶことができる。
タイトルは仰々しいかもしれないけど
著者の山岡さんは飛び抜けた才覚や学歴・職歴があるわけじゃなく
目の前の仕事を精一杯、少しずつ積み重ね続けることで結果がついてきて
最終的に本書を出版するところまで上り詰めた人なのだ。
そして、その過程で様々な先輩や同僚、クライアントから学んだことを平易に書かれている。
この本で重要なのは「普通の人」という点だ。
起業家のように極端なモチベーションじゃなくて、やりたくないことを命じられたら気乗りはしないし
怒られたら落ち込むし、そんな普通の人の働き方の中で、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけクライアントの視点で物事を考えたり、
人よりも礼節を大事にしたりすることでチャンスを掴んでいく様はいろいろな仕事でトレースできそうな考え方だなと感じた。
特に、会社で営業スキルを身に付けずフリーランスになってしまった人にとって、本書を一読することはかなり良い教科書になるんじゃないかと思う。
イエスバット法やフットインザドアみたいな営業テクニックも大事かもしれないけど
そうではなく思考の軸になるような内容が書かれている。
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