面白いホームページをつくりたい!という依頼の仕方はアリか?

ホームページ制作のご依頼を頂き、初めての打合せの時に結構言われることがあります。
それは
「おもしろいホームページをつくりたいんですよね!」
という依頼

面白いもの大好きな弊社としては、すぐにでも飛びつきたい所ですが
面白いものには棘がある、と僕は思ってます。

今日はそんなホームページと面白いについて書いていきます。

 

そもそも面白いってなんぞや?

面白いという言葉の語源は「面(おも)が白い」、つまり「顔が明るくなる・晴れやかになる」という意味から来ています。
簡単にいえばワクワクする、楽しい気持ちにさせるような状態を作れれば面白いホームページは達成できるということです。

この「ワクワク」という感情は結構、抽象的です。
多分、ギャルがつかうカワイイくらい抽象的です。

つまり「おもしろい」というのも非常に定義が曖昧な表現といえます。
例えばこれが「誠実さ」であれば青やモノトーンのような色彩や真剣な眼差しのスタッフの写真など具体性が出てきますが
「おもしろい」になった瞬間、ふわっとします。

この面白さの抽象性が一番の落とし穴だと僕は思います。

 

おもしろいホームページには前提条件が必須だ

この抽象性を解決するには前提条件を決める必要があります。
ターゲットの性別、年齢
事業の目的
業界の情報
競合他社の調査
などなど

そういった前提条件を踏まえた上で何が面白いのかを考えることで具体化されていきます。
小学生と高齢の方では面白いの基準が全く違いますよね?

もちろん性別やtoBなのかtoCなのかでも変わってきます。

求人が目的なのか新規案件獲得が目的なのかで面白さの方向性やどこまで角度をつけて企画をするかが変わってきます。

 

身内ネタになってしまうことの危険性

面白いものを作ろうとすると起きる現象のひとつとして
クライアントとクリエイターで盛り上がり過ぎてしまって二人の世界で面白いものを追求してしまう現象です。
両者で強い共感性が生まれてしまうと、そもそもの顧客であるお客さんを忘れて作り上げてしまうことがあります。
これをマーケティングの世界ではマーケティングマイオピア(近視眼的)と呼ばれます。

これは面白いに限らず、かっこいい、かわいい、スタイリッシュといった定義の難しい要素全てに起きてしまう可能性があり、
きちんとマーケティングの視点を忘れないことが重要です。

 

おもしろい、はロジックの土台の上でつくる。

僕は「おもしろい」ことが好きですが、それはあくまでロジックの土台があって初めて血が通うと考えています。
そのためには前提条件や顧客の視点、クライアントの視点を踏まえた上でしっかりとしたマーケティングやブランディングの知識が必要です。
それがなければ最高のチームで予算をかけてむちゃくちゃ面白いホームページをつくっても効果が出ないどころかマイナスになってしまうこともあります。

おもしろいぶっ飛んだホームページがつくりたい!と依頼があったお客様でも
ヒアリングしている内に、その方向に持っていくとクライントのためにならないと思ったら
ホームページでは事業の魅力が正しく伝わるようにして、ブログをメディアサイトのように運用しそっちで面白い企画をしていきましょう!みたいな提案をすることもあります。
また、SNSやyoutubeで面白いコンテンツを展開していくなど手段は多様にあります。

もちろん、条件が揃ってぶっ飛んだ面白いホームページ作れるときはアクセル全開で二度と忘れないようなやつ作るのでいつでもご依頼ください笑

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