もうすぐ春だというのにとんでもなく寒いです・・・
デスクワークだと暖房つけてても足元が冷えて集中できないです笑
今日は「UX」について書いていきたいと思います。
普段あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、デザインの業界ではかなり昔から存在している言葉です。
その起源は1940年にまで遡り、
エルゴノミクスやヒューマンファクターといった人間工学から発展していった考え方です。
書籍としてはドナルド・ノーマン先生の「誰のためのデザイン?」が有名ですね。
つまり、ウェブサイトが誕生する前から存在する考え方になります。
ウェブサイトではUXとは別にUIという言葉があり
この2つが混同して認識されることが多いです。
しかしこの2つは違います。
UIはユーザーインターフェースの略であり、良いUIというのは「使いやすさ」を指します。
押しやすいボタンや分かりやすいリンクやメニューみたいな感じですね。
UXはユーザーエクスペリエンスの略であり、直訳すると「ユーザー体験」です。
つまり良いUXというのはユーザーが良い体験をしたと感じることです。
「え?じゃあUIもUXも一緒じゃん」
って思いますよね?
では質問です。
ZARAのようなかっこいいウェブサイト(https://www.zara.com/jp/)は80代の高齢者にとって良いユーザー体験になるでしょうか?
殆どの場合NOと答えるかと思います。
良いUIというのはあくまでルールだと僕は解釈しています。
フォントは人が認識できる大きさにする。
バナーはスマホでタップできる大きさにする。
ハンバーガーメニューを判断できない意匠を選択しない。
誤認させるレイアウトをしない(はいといいえを逆にするなど)
できるだけ多くの人が「情報を認識する」ための基本的なマナーのようなものです。
対してUXはターゲットによって変わってきます。
年齢、性別、時代、リテラシーによって「何を心地いい」とするかの定義は様々です。
その前提条件を策定した上で、目的にあったUXを設計していくのが正しいUXの形だと思います。
UXに囚われてしまいすぎると、インタラクティブな表現を多様してしまったり
奇抜なデザインやユニークすぎるコンテンツに注力してしまい本来のターゲットから敬遠されてしまうこともあります。
ただ一方でそういったデザインやコンテンツも先進的なベンチャーやクリエイティブやファッション系のウェブサイトであればターゲットユーザーに対して交換的に受け入れられ目的を達成することもあります。
この状況によって変化する部分がUXの解釈を混乱させる一因かもしれませんね。
僕は最近はあまり言葉に限定せず
「顧客のターゲットに最適なウェブサイトをつくるためにどうすればいいのか?」
とシンプルに考えるようにしています。
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