ホームページの維持費は「見えない固定費」ではなく、事業を守る“インフラ投資”
ホームページを公開して終わり──ではありません。
運用していくには必ず 毎月の維持費 が発生します。
ただ、この維持費を「無駄な固定費」と考えてしまうと危険です。
ホームページは、企業にとって
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情報発信の拠点
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信頼の担保
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営業ツール
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採用ツール
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デジタル資産
にあたります。
その土台を守るための費用が“維持費”なのです。
ここでは、一般的な10〜30ページ規模のコーポレートサイトを基準に、
維持費の内容を深掘りしていきます。
1. サーバーとドメイン費用
ホームページの「土地」と「住所」を維持するコスト
● サーバー = ホームページを置くための土地
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ページデータや画像
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WordPressのデータ
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バックアップ
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メールサーバー(会社メール)
これらを保存する場所です。
● ドメイン = ホームページの住所
「◯◯◯.jp」「◯◯◯.com」などのURLです。
◎ 制作会社で管理する場合の相場
多くの制作会社では…
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サーバー代
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ドメイン代
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軽微な更新
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バックアップ
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セキュリティ対応
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サーバー障害対応
これらを含めて 月額3,000〜5,000円 が相場です。
年間 36,000〜50,000円 の運用コストになります。
なぜこの価格になるかというと、
“単にサーバーのレンタル料を集金しているわけではない” からです。
サーバーやWordPressは、放置すると確実にトラブルが起きます。
たとえば…
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サイトが真っ白になる(Fatal error)
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サーバー会社の仕様が変わって動かなくなる
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画像が表示されなくなる
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PHPバージョンアップで不具合
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WordPressやプラグインの更新によるエラー
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外部からのクラッキング
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ウイルス感染
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ドメイン契約更新忘れでサイト消滅(実際に多い)
こうした“運用リスクの肩代わり”が含まれています。
2. 自社でサーバー・ドメインを契約した場合の費用
もっとも安く運用できるのは、
会社自身がサーバーとドメインを管理するケースです。
■ 目安の費用
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サーバー:月額500〜1,000円
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ドメイン:年間1,000〜3,000円
年間で 1万円前後 に収まることも可能です。
ただし、ここには以下が含まれていません。
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トラブル時の対応
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WordPressの保守
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バックアップ
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セキュリティ管理
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ドメイン更新忘れのリスク管理
つまり “全てを自社で管理できる場合だけ成立するコスト” です。
担当者が退職した、引き継ぎがない、パスワード不明──
これらが起きた瞬間、管理不能になります。
特に地方の中小企業では 担当者が一人だけ というケースが多く、
これは想像以上に大きなリスクです。
3. 修正・更新・追加サポートにかかる費用
運用フェーズで最も差が出る部分
ホームページの維持費で見落とされがちなのが「更新作業」です。
例えば…
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テキスト変更
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画像の差し替え
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新商品ページの追加
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お知らせ投稿代行
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ブログ記事の外注
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バナー作成
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定期的なアクセス解析レポート
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改善ミーティング(月1など)
これらは固定費に含めず 別料金 とする制作会社が多いです。
◎ 実務の平均値としてはどうか?
当社含め、他社のお客様を見ていても、
年間5〜10万円前後の更新費用が発生する企業が最も多い
という体感値があります。
更新頻度の低い企業では、ほぼサーバー・ドメイン費用だけで済む一方で、
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新規事業のローンチ
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採用活動の強化
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サービス改善
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Google検索の動向変化
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デザインの細かな修正
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コンテンツの充実
こうした企業では、
更新費用が年間20〜50万円になることもあります。
「維持費=コスト」ではなく「投資」と捉えるべき理由
ホームページを運用していく上で大切なのは、
“維持費と更新費をどこまで投資とみなすか?”
という視点です。
● 投資と捉える企業
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毎年お問い合わせが増える
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採用力が上がる
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ブランディング効果が蓄積
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検索順位が安定・改善
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情報が常に最新で信頼度UP
→ 結果として 維持費以上のリターンが返ってくる
● コストとして削る企業
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情報が古いまま
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採用ページが弱い
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サービス内容がアップデートされない
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検索順位が落ちる
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お問い合わせ減少
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ブランド価値が下がる
→ 最終的に 「ホームページって意味ある?」という状態に陥る
ホームページの価値は 運用の質 によって大きく変わります。
ホームページの年間維持費は“会社の規模・運用体制・リスク許容度”で決まる
最後に、企業ごとの最適解を整理します。
◎ 制作会社管理
年間:36,000〜50,000円 + 更新費5〜10万円が一般的
→ Webに詳しい人が社内にいない企業に最適(特に地方はこのタイプが多い)
◎ 自社管理
年間:1万円前後で運用可能
→ ただしトラブル対応を自社でできる場合のみ推奨
→ 担当者不在でサイトが消滅する例も実際にある
◎ 更新費は企業の活動量で大きく変動
→ 改善と成長を重ねる企業ほど、維持費以上の成果が出る











